見た目も中身も!?美しい姿勢の基本は「良い姿勢」
美姿勢という言葉が生まれるくらい、姿勢は見た目の美しさを大きく左右します。
普段の姿勢が悪い人にとっては、姿勢を改善することも一つのボディメイクと言えるでしょう。
ということで、今回は美しい姿勢の基本について解説したいと思います
美しい姿勢とは
美しい姿勢とは、一般的に"良い姿勢"と呼ばれる、体を真横から見たときに
【耳・肩・股関節・膝・くるぶし】の5点が地面に対して垂直に並んだ姿勢を指します。
実際に鏡の前に立ってみるとわかると思いますが、この姿勢をとると無理なく背筋がピンと伸びて、前から見ても何となく凛々しく映ります。
さらに、この姿勢が"良い"のは実は見た目だけではありません。
例えば、重さが100kgくらいある大きな木の柱を想像してみてください。
傾いた状態の柱を片側から倒れないように支えるには相当な力が要りますが、地面に対して垂直に立った状態なら力の弱い人でも片手1本で支えられる(もしくは支える必要がない)はずです。
それと同じように、この姿勢をとると体の支柱となる骨が最もバランス良く縦に並ぶため、それを支える筋肉(抗重力筋)の負担も最少になります。
つまり、無駄な力を入れずに立てるという意味でも"体に良い姿勢"なのです。
また、筋肉に無駄な力が入らないということは、無駄に筋肉が発達しないということです。
鍛えているわけでもないのに脚が太くなったりむくんだりする人は、良い姿勢を意識して生活するだけでも体を細くスッキリさせることができます。
無意識に姿勢が歪んでしまう人にはストレッチポールがオススメ
普段私たちが無意識にとっている姿勢は、骨に付着している各筋肉の強さや弱さ、また硬さや柔らかさのバランスの結果で成り立っています。
例えば、背骨の前側の筋肉が強く引っ張りすぎて、後側の筋肉がそれを引っ張り返せずに伸ばされた状態は猫背につながります。
こういった筋肉のバランスを整えるには、まずは固い方の筋肉をストレッチするなどしてその緊張を緩めることから始める必要がありますが、それを手軽に行える手段としてストレッチポールがあります。
やり方も非常に簡単で、ストレッチポールに仰向けに寝て1〜2分ほどゴロゴロと左右に体を揺らすだけでOKです。
そうすることによって、緊張した筋肉がリラックスし、背骨の生理的湾曲という本来あるべき自然な背骨のカーブが蘇ります。
肩こりのある人は肩も軽くなっているでしょう。
根本的な姿勢改善には時間がかかる
姿勢は筋肉のバランスと書きましたが、これは長い年月をかけてその人が培ってきたものでもあるので、変えようとしても一朝一夕にはいかないものです。
固い筋肉をほぐし、弱い筋肉を鍛えて全身の筋力バランスを再調整するには、これまた長い時間を要します。
普段からなるべく良い姿勢でいる時間を長くとるように心がけ、体に良い姿勢の癖を付けさせることが重要です。姿勢改善は根気よく行いましょう。
さいごに
ここまでは、美しい姿勢の基本(良い姿勢)について解説しましたが、実際のところ人間の体は平面ではなく立体です。
横から見た姿勢が整っていても、それ以外に左右に曲がったり捻れたりと三次元的に歪みます。
さらに、良い姿勢というのも実は一律ではなく、自分が最もナチュラル且つ美しく見える姿勢であればそれがその人にとっての良い姿勢であると言えるでしょう。
今回はあくまで基本に触れたのみでしたが、みなさんが自身の姿勢を意識するきっかけにしていただければ幸いです。