高齢者のダイエットは食事制限に注意!健康的に痩せる3つのポイント
高齢者の肥満に多い「サルコペニア肥満」
加齢自体はある程度はしょうがないとして、
健康を意識して食事に気を付けたのに、
なので、痩せるために食事を気を付けるのはいいことですが、
高齢のダイエッターが気を付けるべき食事制限の「3つのポイント」
その工夫についてですが、これは過去の記事でも紹介した「高齢者肥満症診療ガイドライン2018」を参考に、ポイントを3つに絞って紹介したいと思います。
1.減量による利益とリスクを勘案して、減量を行う
2.体重減少のためには、食事摂取エネルギーの減量が必要である
3.エネルギー量は1日25kcal×標準体重(kg)
以下を目安とし、現在の体重から3〜6カ月で3%の減少を目指す 4.指示エネルギーの50%から60%を糖質、15〜20%
をたんぱく質、20〜25%を脂質とする 5.
高齢者における糖質摂取制限の安全性は確認されていないことから 、極端な糖質制限はのぞましくない 6.サルコペニアやフレイルの予防のためには、
たんぱく質の摂取は少なくとも1.0g/kg標準体重/ 日をとることが望ましい 7.
サルコペニア肥満では十分なたんぱく質の摂取が必要とされるが、 重度の腎障害では注意する 8.ビタミン、ミネラルの十分な摂取が必要である
9.
フォーミュラ食を1日1回利用することで減量できる場合もある 10.80歳以上の高齢者の減量に関してはエビデンスがない
「高齢者肥満症診療ガイドライン2018」(日本老年医学会)より抜粋
引用元URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/55/4/55_55.464/_pdf/-char/ja
ポイント① タンパク質をしっかり摂る
4.指示エネルギーの50%から60%を糖質、15〜20%
6.サルコペニアやフレイルの予防のためには、
まずはタンパク質を摂ること。
何と言ってもタンパク質は筋肉の材料になるので、
具体的にどのくらいの量を摂取すればいいかと言うと
「1日に少なくとも標準体重(※1 )1kgあたり1g」です。
※1.BMIが22になる時の体重。
(標準体重=22×身長×身長)
例:身長175cmの人の場合
22×1.75(m)×1.75(m)=67.4(kg) → 1日に必要なタンパク質は67.4g
■ タンパク質が多く含まれている食品:
肉、魚、卵、乳製品、大豆製品など
ポイント② ビタミン、ミネラルをしっかり摂る
8.ビタミン、ミネラルの十分な摂取が必要である
ビタミン、ミネラルというと、一見、
特にビタミンDは筋肉の増強に有効だということが最近の研究でも
そういった意味でビタミン、ミネラルは高齢者のダイエットには欠かせないのです。
野菜、果物、乳製品、小魚、
ポイント③ 急激な減量はNG
2.体重減少のためには、食事摂取エネルギーの減量が必要である
3.エネルギー量は1日25kcal×標準体重(kg)
少し分かりにくい表現かもしれませんが、つまりは「急激に痩せるんじゃなくて、
これも具体的に言うと
緩やかなペースというのは「現在の体重から3〜6ヵ月で3%の減少」するくらいのペース。
例えば現在の体重が70kgなら、3〜6ヵ月後に70kgの3%
かなりゆっくりしたペースですね。
そして、そうなるための目安が「1日25kcal×標準体重以下のエネルギー量」です。
例:身長175cmの人の場合
25×67.4(kcal)=1685(kcal)
もちろん個人差はありますが、これを毎日続けていくと3ヵ月後に体重が約3%
しかし何故こんなにゆっくりペースがいいのかというと、それは短い期間での急激な減量というのは、
減量は焦らず、
まとめ