実は今が旬!美味しくいただく春のトマトダイエット
トマトの旬といえば夏と相場が決まっていますが、実はトマトの本当の旬は夏ではなく、春から初夏の時期だということをご存知でしたか?
トマトはもともと高温多湿の気候に適さない野菜のため、日本では比較的乾燥していて尚且つ日照時間も長い4月〜6月が、一年の中で最も栄養価が高く美味しく育つ時期なんです。
今回は、そんな『今が旬』のトマトとそのダイエット効果について解説したいと思います。
今更ながらトマトダイエット
トマトと言えば、だいぶ前にトマトダイエットというものが流行りましたね。
ご存知ない方のために一応説明すると
当時の京都大学で行われたマウス実験において、トマトを赤く染めている『リコピン』という色素が、マウスの血糖値と中性脂肪濃度を有意に下げると確認されたことに端を発したダイエット法です。
テレビでこれが紹介されるやいなや、巷ではこのリコピンがダイエットに良いと話題になり、一時はスーパーからトマトが消えてしまうほどの騒ぎになりました。
実際、リコピンに含まれる『13-oxo-ODA(13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸)』という不飽和脂肪酸には、脊椎動物の細胞内において糖質や脂質の代謝を高める作用が確認されており、件のマウス実験では血糖値で約2割、中性脂肪で約3割の低下が見られたとのことです。
トマトはアンチエイジングにも効果的
また、リコピンの作用は代謝の促進だけではありません。
というより、最も有名なのが抗酸化作用です。
もともと強い抗酸化作用を持つカルテノイド色素。その中でも特に強力なリコピンは、同じく抗酸化作用で有名なビタミンEと比較しても、優に100倍は超えるという驚異の抗酸化作用を持ちます。
そのため、トマトを食べることで(特に女性にとっては)美容面にも嬉しい効果が期待できるでしょう。
どのくらい食べると効果がある?
このようにダイエットにも美容にも効果的なリコピンを豊富に含んだトマトですが、その効果はどのくらい食べることで得られるのでしょうか。
これについては、まだ科学的な根拠に乏しいものの、一説では果実であれば2個、ジュースであれば200mlを継続的に摂取するのが最も効果的と言われています。
カロリーも野菜の中では平均的な部類で特に低いわけでもないので、そういった意味でもこれは妥当なラインと思われます。
また、トマトジュースやトマトケチャップで有名な国内の食品メーカー「カゴメ」の研究によると、リコピンの吸収は朝が最も良いようですが、ほとんどのダイエッターにとって糖質や脂質の代謝を上げる必要があるのは昼食や夕食時だと思われますので、トマトを食べるならそれらの食前または食事の一品目にした方が良いでしょう。
さいごに
ダイエッターにとっても非常に魅力的な効果を持つトマトですが、トマトジュースで摂取する場合は無添加のものを推奨します。
特に余分な糖質が含まれたジュースを選んでしまうと、カロリーがオーバーして本末転倒になってしまう可能性があるのでご注意下さい。
せっかくの旬の時期なので、素材の味を存分に堪能しながら、美味しくダイエットに活かしましょう!