ダイエット&体作りブログ「オフィスボディメイク」

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地味にスゴイ!オルタネイトグリップ

OFFICE BODYMAKE ボディメイクトレーナーの神林です。

先日ボディメイク指導を行った50代の女性のお客様。

ダイエットのために本格的な筋トレを始められ、体力もかなりついてきたので、今回はデッドリフトに挑戦していただきました。

 

デッドリフトは背中やお尻・ももの裏側など、背面の筋肉を広範囲に鍛えるのに最適なエクササイズです。

しかし一方でフォームの習得が難しかったり、重量を増やした時に背面の筋肉よりもバーベルを持つ手の握力の方が先に限界を迎えてしまったりと、苦戦する方の多いエクササイズでもあります。

今回のお客様にも、この「握力」の問題が出てきてしまいました。

 

こういった場合、通常は下の写真のような専用のパワーグリップを使って握力をサポートするのが無難なのですが・・・

 

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デッドリフトの為だけにコレを用意しているという方もそう多くはないと思われます。特に女性で。

(握力の弱い女性には特に有効なアイテムなのですが)

 

そんな時にオススメなのが「オルタネイトグリップ」 。

トレーニング用のアイテムではなくて、左右を順手と逆手で別々に握る持ち方の名前です。

 

オルタネイトグリップ

この持ち方だと両手にかかるバーベルの負荷がうまい具合に分散して、順手や逆手で普通に持った時よりも握力に余裕が生まれます。

 

ただし、以下の点には注意が必要です。

 

◾️順手で握った方の肩が前に出やすくなる

順手側の腕は内側に回旋(肩関節が内旋)して、逆手側の腕は外側に回旋(肩関節が外旋)した状態になります。この左右差によって動作中に体が捻れてしまうと腰を痛める可能性があるため、動作中は常に両肩の位置を均等に保てるよう胸を張って、特に順手側の肩をしっかり引くなどの意識が必要です。

 

◾️人によって握る位置が異なる

人によって、バーベルを握る時に人差し指(と中指)に力を入れるタイプと薬指(と中指)に力を入れるタイプがあります。普段意識できていなくても、オルタネイトグリップにするとこれがはっきり現れます。順手や逆手で握るなら、両手の中指を基準に握る位置を決めて問題ないのですが、オルタネイトグリップの際に中指で握る位置を決めてしまうと微妙にバランスが悪くなります。もしバーベルを持ったときに左右の手にかかる重さが違うと感じたら、人差し指または薬指を基準に左右均等に握り直してみてください。

オルタネイトグリップ の握り方

 

◾️握力は鍛えにくい

オルタネイトグリップは握力の負担を軽減するための持ち方なので、そればかりに頼っていると握力はなかなか鍛えられません。もしも握力の強化も視野に入れてトレーニングをするのであれば、本当に必要な時以外は控えた方が無難でしょう。

 

デッドリフトは素晴らしいエクササイズですが、無理をしてトレーニング中にバーベルを落としてしまっては大変危険です。

握力に自信のない方やパワーグリップを持っていない方は、是非オルタネイトグリップをお試しください。