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【遺伝子ダイエット】太り方は遺伝する?人によって太り方が違う理由

手足は細いのにお腹まわりに脂肪がついたり、顔は太らないのに下半身だけ太くなったり、人によって太り方には特徴があります。

これは一言で言うなら「体質の違い」となるわけですが、そもそも体質とは一体何なのでしょうか?

また、体質が違うとダイエットにはどのような影響が出るのでしょうか?

今回はこの太り方と体質の違いについての基本的な部分を解説したいと思います。

 

体質は遺伝によってほぼ3タイプに分かれる

リンゴ型と洋ナシ型


人間の基本的な身体構造や体質は、両親から受け継いだDNAという設計図をもとに作られています。これは肌の色や顔の作りもそうですが、「どう太るか」と言う体質についても同様です。

これによって、古くから使われる表現では【リンゴ型・洋ナシ型・バナナ型】、少し専門的な表現では【内肺葉型・外肺葉型・中胚葉型】といったそれぞれで異なる太り方が生まれます。

 

■ リンゴ型

太ると内臓脂肪がつきやすく、お腹がポッコリと膨らんで見える。

■ 洋ナシ型

太ると皮下脂肪がつきやすく、特に下半身が太って見える。

■ バナナ型

全体的に脂肪がつきにく、見た目は華奢。

  

リンゴ型

β3AR(ベータ3アドレナリン受容体)に変異を持つタイプ。男性に多い。

非常に遺伝しやすく、この遺伝子に変異があると糖質の代謝がしにくくなります。そのため、ご飯やパン、甘い物などを食べると、それを運動エネルギーとして消費しきれず内臓周囲(腸間膜)に脂肪を蓄積してしまう傾向にあります。

また、このタイプは糖尿病や心筋梗塞など生活習慣病のリスクが高いのも特徴で、糖質の摂りすぎには注意が必要です。

 

洋ナシ形

UCP1(脱共役タンパク質1)に変異を持つタイプ。女性に多い。

そこそこ遺伝しやすく、この遺伝子に変異があると脂質の代謝がしにくくなります。そのため、揚げ物や脂っこい物を食べると、それを熱エネルギーとして消費せず、特に下半身を中心に皮下脂肪として蓄積してしまう傾向にあります。

マヨネーズやバター、肉の脂肪などの飽和脂肪酸を含む食品は極力避け、必要な油はオリーブオイルや青魚など不飽和脂肪酸の多い食品から摂るようにしましょう

 

バナナ型

β2AR(ベータ2アドレナリン受容体)に変異を持つタイプ。

この遺伝子に変異があると糖質・脂質・タンパク質ともに代謝がしやすくなります。そのため、甘い物や脂っこい物を食べてもすぐに消費できるので基本的には太りにくいのですが、同様に食品からタンパク質を摂っても、それまで運動エネルギーとして消費してしまうために筋肉がつきにくく、一度太ってしまうと非常に痩せにくくなる傾向にあります。

肉や卵など高タンパクな食品が有効なのはもちろんですが、それらをいかに多く摂れるかという「量」よりも、いかに間を空けずに摂れるかという「頻度」がポイントになるので注意しましょう。

 

特殊型

日本人には少ないのですが、稀に生まれる上記の3タイプには分類されないタイプ。アダムイブ型。

糖質・脂質を代謝しやすく、タンパク質が代謝しにくくなります。そのため、全体的に脂肪が少なく筋骨隆々とした体付きになる傾向があります。

 

ダイエットに影響の出る重要ポイント

実は遺伝子タイプの違いによって内臓肥満型がつきやすかったり皮下脂肪がつきやすかったり、太り方に違いが出ることもそうですが、それより重要な点は、代謝率に違いが出ること。つまり「太り方」より「太りやすさ」そのものに違いが出るという点です。

 

具体的には、1日あたりの基礎代謝阻害値に以下のような差があります。

▪️リンゴ型 -200kcal

▪️洋ナシ型 -100kcal

▪️バナナ型 +200kcal

 

特にリンゴ型と洋ナシ型の人は、そうでない人と比べて、それぞれ1日に200kcalと100kcalほどカロリーを消費しにくい体質なので、この分を計算に入れておかないとカロリー制限をしたところで思ったように痩せないなんてこともあり得ます。

ちなみにリンゴ型と洋ナシ型の遺伝子変異を両方持っていた場合の阻害値は-300kcalとなり、カロリー計算をする上では要注意なケースとなります。

 

遺伝子のタイプはどうやってわかる?

日本人の約97%は上記の【リンゴ型・洋ナシ型・バナナ型】という3種類のいずれかに分類されると言われています。見た目の特徴を果物で表していて非常にわかりやすい表現です。

しかしながら、遺伝子は2人の両親から受け継ぐのもであるために、中には「リンゴ型寄りの洋ナシ型」や「3割はバナナ型の遺伝子を持ったリンゴ型」など、実際は見た目ではっきりわからないケースも多くあります。

正確に自分の遺伝子タイプを調べるのであれば専門機関で検査するのが一番ですが、最近は頬の内側の粘膜などから自分で遺伝子を採取して専門機関に郵送できる簡単な検査キットも市販されています。

一度検査をすることでその後一生のダイエット指標がわかるというのは心強いものなので、気になる方はこのようなサービスを利用してみるのも良いのではないでしょうか。